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不動産市況 [感想]

ここ数ヶ月、面識がある複数の不動産業者の方から

「(土地・建物の売買)物件はないでしょうか」

という引き合いが何回かありました。

 

私のところなどに電話してくるのは間違っているのではないかと思うのですが、それはさておき、

知り合いの業者の方から話を聞いてみると、口を揃えて、

不動産の出物がない

という話です。

 

破産の申立件数などは 10年この方、25万件から8万件へ ガタ減りが続いていて、増加する兆しはありません。

なので、不動産の売買件数も同じくガタ減りが続いているため、

出物が減っているということかと思ってしまうのですが、そんなことはありません。 

 

下図は、国土交通省が平成26年6月10日に発表した「平成25年度土地に関する動向」中の「売買による土地取引件数の推移」(12頁)というものですが、

同図からは 土地売買の減少は平成23年に底打ちしていることが判ります。

出物は減っているわけではなさそうです。 

 売買による土地取引件数.jpg

 

なのに、出物がないとはどういうことなのでしょう。

 

私などは、

売り物となる在庫を持っていさえすれば、大きく儲けるチャンスがあるのに、十分な在庫を抱えていないとの焦りが、

私への場違いな問い合わせに繋がっているのではないか

と想像しましたが、皆さんはどう思われますか。

 


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ひろ

ランドビジネスの決算説明資料なんかを見てみますと、販売用不動産はたいして増えてないのですが、固定資産がかなり増えているような気がします。この説明資料にはストック戦略と書かれているのですが、ようは賃貸事業をするための不動産を集めてるのかなと思いました。ただ、これが業界全体の流れかどうかは全部の決算説明資料を見たわけではないのでわかりませんが、リーマンショック時の教訓を生かして、こういう感じのビジネスモデルを採用してるところが多ければ、たしかに優良物件は出てこないのかな とも思います。
by ひろ (2015-02-06 14:29) 

tomo-law

ひろさん、こんにちは。 

よく知っている不動産業者にインタビューをしてみたところ、
「東京では不動産投資が加熱していて、投資利回りが5%でも収益不動産が売買されている。東京の業者が、資金力に物を言わせて、名古屋の不動産を買い漁っている。来年販売する分の不動産の在庫の仕入れが予定どおり出来るかどうか不安で、大変焦っている」ということを言っていました。
リーマンショックが起きるなどとは全然思っていません。ただ、リーマンショック前も、こんなだったのを何とはなく思い出しました。
by tomo-law (2015-02-07 13:51) 

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