特命! 現役保険調査員の事件簿 [感想]
「しかし、通常は、保険会社もしっかり自衛策をとっている。"他社照会"である。あまり詳しくは書けないが、「こういう請求があがってきましたが、貴社にも請求或いは同種保険の契約がありますか」という内容である」(80頁)
5.個人データの共同利用
(1)情報交換制度等
[1]損保協会および損害保険会社等
損害保険契約の締結または損害保険金の請求に際して行われ得る不正行為を排除するために、損害保険会社等との間で個人データを共同 利用する制度を実施しています。
詳細につきましては損保協会のホームページをご覧ください。
と書いてありました。
やっと見つかったと安心して、協会のリンクをクリックしてみたのですが、トップページに繋がっているだけです。
やはり、あやしげな臭いがしてきました。
損保協会の検索窓に「 不正 排除」と入れて検索してみると、
「業界共通の保険金不正請求データの充実、分析」、
「不正行為関係者のネットワーク分析システムの運用」
という言葉が出てくるニュースリリースがあることを分かりました。
そのうちの2014年6月30日の協会長就任というニュースリリースを読んでみると、 損保会社間で個人データの交換をしていることをしていることが分かります。
ですが、「不正請求データ」と検索窓に打ち込んでも、ヒットするのはニュースリリースだけです。
隠したいということなのでしょう。
業界人としては詳しい言えないというのは、このあたりのことなのでしょう。
(訂正)検索窓に「不正 排除」と入れて検索すると、「保険金請求歴情報交換制度」 という制度を、
作っていることが分かりました。
この「保険金請求歴情報交換制度」は、今年の4月からスタートだそうです(ニッキン2015年5月15日の記事「損保協、不正な保険金支払いを排除、請求歴の情報交換開始」。ちなみに、四代紙では全期間で検索してみましたが「保険金請求歴情報交換制度」では検索結果は0でした。)。
だからこそ、 出版された2012年時には、詳しく書けないと言ってみえたということのようです。
事情をよくご存じの方、教えて下さい。
己の未払い棚に上げて、なにほざいてんだか
by 1234 (2017-02-10 15:04)