SSブログ

循環取引で 5名が無罪 [感想]

先週17日、電通子会社の電通ワークスに発光ダイオード(LED)の架空取引を持ち掛け、購入代金計約56億円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われたLED開発会社ワールド・ワイド・エンジニアリング(WWE)という会社の元実質的経営者津田悦資氏ら 5人の被告人に対し、東京地裁が全員無罪の判決を言い渡したということです(日本経済新聞2016年3年37日「架空取引事件で5人全員に無罪判決  東京地裁、56億円詐欺否定」)。
     
    
無罪判決というのも珍しいのですが、検察官が作成した津田被告の供述調書について、裁判長が、 
 

「不合理な内容で到底信用できず、検察官が思い込みに基づいて不適切な誘導を行った可能性すら疑わせる」

と批判をしているということだそうです。

 

検察庁が また 無理筋の独自捜査 をやったのかと思ったのですが、そうではありませんでした。

現代ビジネスの記事 伊藤博敏「ニュースの真相」2013年12月21日かくして電通子会社はLED照明で詐欺にあった  警視庁組対4課はその『闇』を照らせるか」を読んでみると、警視庁 組織対策部 組織犯罪対策第四課が捜査を進めたということがわかります。

 

被告人らの 員面調書を、東京地検刑事部の検事が無理くり 、辻褄を合わせた 検面調書 に作り上げたにもかかわらず、

「検察官が思い込みに基づいて不適切な誘導を行った可能性すら疑わせる」

などと、苦労の甲斐なく言われてしまったことになるようです。

詐欺罪の調書作成は やはり 難度が高い。

 

「週刊0510」というブログの 2016年3月24日配信「LED詐欺事件で『全員無罪判決 !』は、電通と"握った"警察の大失態 !」<事件> では、

そもそもの話、電通ワークスを被害者とした事件の組み立てが無理筋だった、との見解が述べられています。

 調理方法以前に 材料が悪すぎだったのかも知れません。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0