盗難自転車の被害回復率 [豆知識]
盗難に遭った自転車が、被害届を出した持ち主に返還される割合を「被害回復率」と言うそうですが、どの程度のものなのでしょうか。
公表された資料がなかなか見つけることができません。
そう思っていたところ、国交省の「自転車をとりまく話題(参考)」という資料の10頁に、「防犯登録数と自転車盗の推移」と題した、北海道警察での平成8年から平成17年までの10年間の 自転車の防犯登録数、自転車盗の件数、被害回復率をグラフ化した表が掲載されているものを見つけることができました。
下に引用したものがその表をキャプチャーしたものとなります。
被害回復率は 27%から42% に上昇、自転車盗は27,574台から12,147台へ約6割減したということです。
他の都道府県警察はどうかと調べたところ、警視庁も「乗り物盗被害回復」という統計資料を作成していて、回復率として 25% という数字が記されていることを見つけました。
ですが残念なことに、警視庁の乗り物被害回復率は、自転車、オートバイ、自動車等の乗り物を全て含めた回復率のことで、自転車だけの被害回復率はこの資料からは分かりません。
そうこうしているうちに、岩手日報が2009年(平成21年)11月26日朝刊の「盗難自転車の返還率 本件80%前後 全国トップ級 交番、駐在所努力実る」という記事があることが分かりました。
新聞・雑誌記事横断検索で記事を確認したところ、
「盗難に遭った自転車が、被害届を出した持ち主に返還される割合を示す「被害回復率」で、
岩手県は 過去 5年間、被害回復率は 80%で推移しており、全国平均の約2倍 」
と記事に書いてあることを確認することができました。
平成19年当時、被害回復率は、全国平均で 40% 程度 であったことはこれで、何とかはっきりしました。
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