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獣医師会は、都合の悪いものは見れないように小細工する団体か [あきれた]

安倍首相が、今月5日の衆議院決算行政監視委員会における民進党の宮崎岳志衆議院議員の質問に対して、

「突然ですね、加計学園のために一校に限るということにしたのではなく、好意的にですね、好意的に一校に限るという要件は、獣医師会等の慎重な意見を配慮したものでありました。これは獣医師会等から要請があったのです」

と回答されたそうです(Youtubeに「日本の政治タックル」が投稿している「加計学園問題】 民進党 宮崎岳志 ※宮崎議員、印象操作はいい加減にしてください。 ~平成29年6月5日 衆議院 決算行政監視委員会~」の27分14秒のあたり参照)。


この安倍首相の答弁に対し、毎日新聞は、宮本翔平、中島和哉記者らの署名記事で、

首相は『(日本)獣医師会の意見に配慮した』と説明したが、獣医師会は『事実に反する』と反論。実際、四国に新設する計画を疑問視する資料を国に提出しており、首相の強弁ぶりが目立つ。

                            (中略)

日本獣医師会顧問の北村直人元自民党衆院議員は、毎日新聞の取材に『獣医師会として空白地域に限るというお願いをした事実はない』と語った。

獣医師会の蔵内勇夫会長は今年1月30日付のメールマガジンで、新設が決まってからも政府に要請活動を重ねた経緯を説明。『できれば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて1校のみとするよう奔走した』と振り返り、新設を認めた結論については『余りにも早すぎる矛盾だらけの決定』と不満を述べている。

などと報じていました(毎日新聞2017年6月7日「<加計学園>安倍首相答弁、目立つ矛盾 獣医師会反論も 」)。


  

毎日新聞が記事の中で引用している、獣医師会の蔵内勇夫会長が今年1月30日付けで発信した メールマガジンを読んでいると、メールマガジンで蔵内会長は、

「昨年11月の『春夏秋冬(40)』でお伝えしましたが、11月9日、国家戦略特区諮問会議が開催され、『広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う。』ことが決定されました。

(中略)


この間、私や日本獣医師政治連盟の北村委員長を始めとした本会の役職員は、できれば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて1校のみとするよう、山本幸三地方創生担当大臣、松野博一文部科学大臣、山本有二農林水産大臣、麻生太郎自民党獣医師問題議員連盟会長、森英介同議員連盟幹事長など多くの国会議員の先生方に、本会の考え方にご理解をいただくよう奔走いたしました。

このような皆様方からの多数の反対意見、大臣及び国会議員の先生方への粘り強い要請活動が実り、関係大臣等のご理解を得て、何とか「1校に限り」と修正された改正告示が、本年1月4日付けで官報に公布・施行されました。

その後、1月12日に国家戦略特区区域会議の「今治市分科会」が開催され、加計学園が獣医学部新設の実施主体として区域計画に位置付けることが決定され、1月20日には今治市の区域会議、引き続き国家戦略特区諮問会議が開催され、内閣総理大臣による区域計画の認定が行われました。

と述べられています。

「粘り強い要請活動が実り、関係大臣等のご理恵委を得て、何とか「1校に限り」と修正された改正告示が、本店1月4日付けで官報に交付・施行されました。」と言われてるわけですが、

これは、正に、安倍首相が言っていた「獣医師会から要請があった」ということになるのではないかと思うのですが。


                 

日本獣医師会のホームページでは、会長短信「春夏秋冬」は、「会長あいさつ」の下位のルートにあることになりますが、


会長短信「春夏秋冬(42)」「獣医学部新設の検証なき矛盾だらけの決定に怒り」は、普通に見ていても見つけることができなくなっています。


こんな姑息なことをすることにあきれます。なぜ、メルマガを見れないようにしたのかと取材でもされたら、どんな言い訳を言われるのでしょう。

 


会長短信「春夏秋冬」   日本獣医師会とは   公益社団法人 日本獣医師会.png