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オープン・ソース・インテリジェンス 風 [困惑]

 私は 今回のリコール偽造事件では、複数人から事件委任を受けている立場にあります。

依頼者に対し 守秘義務 を負っているだけではありません。

利益相反 も職務上避けなければならない義務の一つです。もし、利益相反ということにでもなれば、依頼者との委任関係を解消し、途中であっても事件から直ちに下りないといけないことになります。


   私はリコール偽造事件では、近くで何かが起きていながら、何が起きているのかを把握できていませんでした。大変残念な気持ちを持っているため、自分が出来る範囲で、可能な調査をしてみようと思いました。

   その場合に、関係者から事情を聞いていくという調査手法で調査を進めるという選択肢も考えました。しかし、その場合、関係者に直接接触して事情を聴取を聞いた場合、利益相反的事態が容易に起きてしまう可能性が高いであろうことに気付きました。

そのため、関係者からの聞き取りをするという方法は諦め、一般に公開されている情報源からアクセス可能なデータを収集、分析、決定する調査、


調査手法により調査を進めることににしました。


  選管関係の行政文書開示請求は、その一環として行ったものでした。

皆さんがどのように思われているかは知りませんが、私は それなりに成果をあげたのではないかと思っています。事実関係が極めてクリアーになったのではないでしょうか。


   ツイッターからの情報収集も、そのオープンソースの調査の一環 になるであろうと思って進めてきました。

   ブログに、関係者である読者から、コメントという「こだま」が返ってきたならば、コメントは オープンソース と考えてよかろうと考えて、ブログへのコメントを呼びかけました。

   しかし、コメントをいただいた場合でも、利益背反 が起きないよう、オープンソースで情報を取得したとの形を守るようにしました。

具体的には、私が事実確認をするため、コメントをいただいた人に直接連絡をして事情を聴取しないということです。

また、コメントを返す際には、不十分なコメントの内容を充実したものにしてもらうような呼びかけに押さえるようにしたつもりでいました。



   今般、

「田中弁護士にお願いです。

コメント欄でお聞きにならず、実際関わった人に聞く機会をお作りになられたらどうでしょうか?

田中弁護士は知るべき事実が沢山あると思います。」

というコメントをいただきました。

 私には知るべき事実が沢山あるのはそのとおりであるとは思いますが、私が関係者から直接事情聴取をする機会を設けるなどということは、

私の弁護士という職責上、ありえないことを 理解していただきたいと思います。

 

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