事務所の近くのデータセンター [感想]
私の事務所から直線距離で300mほど離れたところで、KDDIと中部電力が株主の 中部テレコミュニケーションという会社がデータセンターを建築中です。
データセンターとは、インターネット用のサーバやデータ通信、固定・携帯・IP電話などの装置を設置・運用することに特化した建物のことを言いますが(日本データセンター協会のHP参照)、
中部テレコミュニケーションが建てているデータセンターは、建坪が300坪ほどの9階建ての建物です。
敷地も 400坪はありそうです。
街中なので、土地は坪100万円ほどはするでしょうか。
私は、サーバーを置くために、
「何で、街中にデータセンターを造るんだろう ?」とか、
「もっと外れたところで足りるんではないのか?」、
とか、工事が始まってから ここ半年ほどの間、ずっと疑問に思っていました。
先週、白河功氏著の「企業情報防衛術」という本を読む機会がありました。
この白川氏の本によると、
データセンターには都市型と郊外型の2 種類のものがあるそうです。
企業が、
データセンターに、自社のサーバーやネットワーク機器を持ち込み、データセンター事業者からサーバー・ラックを設置する場所と電力、回線を提供してもらう、
「ハウジング」という形態で、データセンターを利用している場合には、
アクセスが便利な都市型のデーターセンターを選択した方がよい
という説明がされていました。
トラブルが起こったとき、自社のスタッフが現場に到着するまで長時間かかるようでは話になりませんので、
自社でサーバーの運用をしている場合には、
費用が高くなって、都市型のデータセンターを使うことになるというわけです。
街中にデータセンターを造るのは、なるほど、こういうわけだったんですね。
納得しました。