「2団体ずつ提出」 [興味深い]
今月20日のブログ(「豊田市選管の署名簿仮提出時の報告」)へのコメントをいただいて 初めて気付きましたが、
昨年(令和2年)11月4日のリコール署名簿の提出の際、「署名簿持参人は2人1組みで2団体ずつ提出する」と請求代表者が愛知県選管に連絡していた
ということです。
コメントで指摘をいただくまで 全く気付きませんでした。
まったくの木偶でした。
実際どうであったのかコメントくださいね。
あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会 [報告]
先週19日のブログ(「事業A:事業B」)に関して、次のコメントをいただきました。
愛知県があいちトリエンナーレ2019で、寄付金収入を入れ込み、事業報告時に、当初計画よりも大幅な収入増が生じたように見えないようにするゃとになった遠因は、
「2018/2頃に、文化創造芸術拠点事業の補助金申請をし採択(30百万だったかな?)された所から、事業計画がおかしくなったのでは?と考えています。この補助金、あいトリ開催での補助金という体裁ですが、当該補助金は当該年度で事業開催する前提で降りるもの。準備年には交付されないのに、申請してしまい採択されてしまった。ここで使えない&貰えない30百万が生じ」
たことにあるのではないかと推理いただいていたものです。
そのような会証さんの推理に対して ドンピシャのタイミングで 文化庁から、愛知県が補助金申請をしていた「平成30年度『文化芸術創造拠点形成事業」の実績報告書などの開示文書が届きました。
枚数は 都合、計45枚ありました。
開示決定通知書の記載から書類を整理すると、下の①ないし⑤の文書の総枚数が45枚ということになります。
①ないし⑤を別々のファイルとしてブログに載せた方がブログを読む方には便利なのかとも思いましたが、結構手間が係るため、45枚を1つの PDFファイルとして掲載しました。ご自由にご利用ください。
① 平成30年度 文化芸術創造形成報告書 実施報告書
(A4×7枚+A3×1枚+A4×11枚、計19枚)
➁ 平成30年4月2日付け補助金交付申請書
(A4×1枚)
➂ 平成31年4月9日付け実績報告書
(A4×1枚)
④ 実績報告書(?と一体のものとの扱い?)
(A4×8枚+A3×1枚+A4×14枚、計23枚)
⑤ 支出決定決議書
(A4×1枚)
(文化庁への行政文書開示請求と、文化庁からの開示決定通知等は こちら にまとめておきましたのでご参考にしてください。)
さて、その内容ですが、
まず、⑤から、文化庁から愛知県が交付された平成30年度文化芸術創造拠点形成事業の補助金は 19,021,311 円 で、平成31年4月23日に支払われていることが確認できます。
次に、①の愛知県が作成した実施計画書では、「実施計画の期間」が「平成29年4月1日~平成32年3月31日」となっています。募集案内1頁には「2.補助金交付の対象となる事業期間 平成30年4月2日から平成31年3月29日まで」と書かれていますので、愛知県は実施計画書の事業期間の記載を誤っています。これでよく文化庁は採択してくれたと思いますが、現実に文化庁は採択しているわけですから四の五の言うところではありません。
とはいうものの、愛知県は ➁の平成30年4月2日付け補助金申請書の「実施期間」では「平成30年4月2日から平成31年3月29日まで」と直しています。
気付いた点としては、補助金申請書の➁では、申請者である愛知県の自己負担金は 12,078,000円。また、名古屋市と豊田市が共催者で、名古屋市が1,708,000円、豊田市が1,000,000円 を各負担し、共催者等負担金は 2,708,000円となっています。
それが、④の実績報告書では、申請者である愛知県の自己負担金は 10,413,000円に減少している一方で、共催者等負担金は 3,087,778円に増えています。また、収支の総額が45,715,000円から 38,962,486円へと15%程度減少しているといったところです。
加えて、①の実施計画書には、「あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会」という名前を聞いたことがない団体が、補助金 44,960,000円 のうち32,368,000円の交付先として登場しています。
④の実績報告書を見てみると、支出 38,962,496円は全部が委託費。
うち、あいちトリエンナーレ実行委員会へ 11,378,699円 が支払われ、残り、27,583,797円が 「あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会」に支払われているようです。
「あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会」という団体についてですが、
平成23年のチラシには、
お問い合わせ ● あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会
名古屋市中区三の丸三丁目1-2/愛知県県民生活部文化芸術課内
と書いてありますので、相当前から存在した団体のようです。
愛知県のホームページの「県民文化局文化部文化芸術課国際芸術祭推進室」のページには、「現代美術地域展開事業公式Webサイト」がリンクされていますので、現在は同室が所管しているということなのでしょうか。
「現代美術地域展開事業」のホームページ の アーカイブ のページには、
Copyright 現代美術地域展開事業実行委員会(2020年度のみ)
Copyright あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会(2020年度は除く)
掲載されているイメージ及び記事に関しては無断掲載を禁じます。
Copyright あいちトリエンナーレ地域展開事業実行委員会(2020年度は除く)
掲載されているイメージ及び記事に関しては無断掲載を禁じます。
と書かれていることも気になっているところです。
また調査対象が増えてしまいました。
閲覧 5分 - 小牧市選管の場合 [報告]
今回も 昨年12月の 大村秀章愛知県知事リコール署名簿の閲覧の件です。
愛知県選管への行政文書開示請求で、小牧市選管が愛知県選管に、署名簿閲覧の報告書を提出していないことが分かりました。
そこで今月5日、小牧市選管に電話確認をした上で、署名簿閲覧請求に関する文書について開示請求をすることにしました。
電話先の担当者からの電話口での回答は、
「報告書をメールでは送っていないが、電話で報告をしている。
閲覧したのは〇〇さん(実名)で、30分くらいで、「不正書名はありませんでした」というようなことを言って帰っていかれた。」
というものでした。
不開示にしろ、確認のために行政文書開示請求をすることを伝え、同日に開示請求書を小牧市選管宛に提出しました。
不開示なんだろうと思っていたところ、小牧市から行政文書一部開示決定通知書が届き、「閲覧受付票」(下の画像)の開示を受けることになりました。
開示を受けた「閲覧受付票」に目を通してみたところ、
日時 令和2年11月10日
11時10分~11時15分
となっていることを分かりました。
閲覧時間は 5分 というものです。
署名簿の閲覧をしたグループの方は、小牧市選管に提出された署名簿のうち
不正な署名簿の数は0筆だったと公表されています。
ちなみに、愛知県選管が、今年2月21日に公表した 書名調査の 報告 は、
小牧市選管に提出された署名は 2,760 筆
有効と認められるもの 1,470筆
有効とは認められないもの 1,290筆
というものでした。
5分での確認など不可能だと思いますが、
「目を通した」と言うのでしょう。
「行政文書一部開示決定通知書」などは こちら です。
先ほど、小牧市選管事務局に再度、電話を掛けて「要望書の開示を漏らしているのではないか」と聞いたところ、担当者から「要望書が提出されていないことを確認しているので、開示を漏らしたということなどない」と返事をもらいました。
瀬戸市選管 [興味深い]
瀬戸市選管から 開示 を受けました。
昨年の大村秀章愛知県知事のリコール署名簿の請求代表者の閲覧の件です。
瀬戸市選管は、電話連絡で済ませ、メールは愛知県選管には送らなかったということです。
愛知県選管には送らなかったというメールには、
「先ほどご連絡させていただきました表記の件について、別添のとおり提供します。
ご確認よろしくお願いします。
なお、本日来庁された解職請求代表者からは12月25日頃に警察が各市町村の署名簿の差し押さえに来るかもしれないとのことでした。
その際の対応の留意点等がありましたらご指導ください。」
とあります。
「12月25日頃に警察が署名簿の差押えに来るかも」か、
愛知知事リコールで不正署名か 参加ボランティアが発表
愛知知事リコールで不正署名か 参加ボランティアが発表
愛知知事リコールで不正署名か 参加ボランティアが発表愛知県
西尾市選管の報告 [報告]
豊田市選管 の 愛知県選管へ 報告内容に関しては 関心が高いようです。
署名簿が偽造されたと市議の先生方が記者会見をされていた 西尾市選管 についても、愛知県選管に提出した報告書と「署名総数計算票および書名簿点検票」の開示を受けていましたが、出しそびれていました。
全く検討できていませんので、内容に関する コメントすら出来ませんが、ご参考にしてください。
(ファイルは計3ファイルでしたが、一つで 8メガだったりしました。5メガまでしかファイルをアップできない仕様のため、私のところで3分割しました。そのため 計9ファイルとなっています。)
豊田市選管の署名簿仮提出時の報告
昨年11月4日の愛知県知事リコールの署名簿の仮移出の際、豊田市も 偽造署名簿があったと指摘されていたところでした。
そのため、豊田市選管から愛知県選管へ提出された 署名簿受付時の報告文書(メール)と「署名総数計算票および書名簿点検票」の開示請求を愛知県選管にしており、先月7日には報告書等を入手していました。
ブログに早く掲載しよう とは思っていましたが、量が多く、整理検討をしている時間がありませんでした。
また、「署名総数計算票および書名簿点検票」の 4つの PDFファイルは、 いずれもファイル容量が 3MB程度もあり、圧縮しても容量を減らすことができないため、途方に暮れてしまいました。
半分 記憶から漏れてしまっていまっていたところ、
豊田市選管における偽造署名簿について触れている方のブログを ちら見しました。
豊田市選管の報告書と「署名総数計算票および書名簿点検票」だけだったとしても 参考にはなるだろうと考えて、ブログに 愛知県選管から開示を受けた、報告書と「署名総数計算票および書名簿点検票」をアップさせていただくことにしました。
ご参考にしてください。
事業Aと事業B [感想]
文化庁が愛知県に送付した、補助金7829万円を採択した、平成31年4月25日付け送付した 通知書 には「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』採択の決定について(通知)」と記載されています。
今年6月28日のブログ(「文化庁から届いた開示文書(謎は深まる)」に掲載してましたが、愛知県が文化庁に提出した事業計画書のタイトルは「2019年度文化資源活用推進事業 実施契約書」でした。文化庁が採択した事業計画はこの「2019年度文化資源活用推進事業」であることは間違いありません。
ですが、この文化庁の採択通知に対して愛知県が平成31年4月25日に送付した補助金の申請書のタイトルは、「平成31年文化資源活用事業費補助金(日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業) 申請書」で、採択された事業の名称を 微妙に変えています。
それだけでなく、愛知県が文化庁に提出した「2019年度文化資源活用推進事業 実施計画書」と「平成31年文化資源活用事業費補助金(日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業) 申請書」添付の事業計画書(平成31年度文化資源活用推進事業 実施計画書)では、事業の予算立てが違っています。1億円の補助金を 7829万円に減らされたこはとを理由にしているだけではないようです。
愛知県が文化庁に提出した「2019年度文化資源活用推進事業 実施計画書 」と「平成31年文化資源活用事業費補助金(日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業) 申請書」添付の事業計画書(平成31年度文化資源活用推進事業 実施計画書)を 2つ並べて、見比べたりしていましたが 何故だかよく分かりませんでした。
(2つの事業計画を並べたものを pdf として添付しますので、興味のある方は考えてみてください。)
この2つの事業計画書(勝手に、事業Aと事業Bと呼ぶことにします)に関しての現時点での私が考察した内容(妄想)は次のとおりです。
・ A事業で予定していた 1億円の国庫補助金が0円になることが判明した。
・ (大成功を演出するために収入に計上していなった、寄付金・協賛金6000万円を掃きだすとともに、支出を4000万円減らして、1億円の国庫補助金が0円となっても、あいちトリエンナーレを開催できる予算を組み直した。
・ そうしたところ、工作が成功して、文化庁が補助金を7829万円付けてくれることになった。
・ 収入が7829万円増えてしまった。予算に加えてしまった「寄付金・協賛金」の追加分の6000万円を いまさら引っ込めるわけにいかなくなり、申請者自己負担額と共催者等負担額を減額することで調整することとした。
(申請者自己負担額は愛知県、共催者等負担額は名古屋市の負担額で、金額は3:1)。
・ 負担額3対1はゴールデンルールなので、愛知県の申請者自己負担額を約5000万円、名古屋市の共催者等負担額を1600万円を減らした。
(作表時に作った エクセル表 を添付しておきますのでいろいろ考えてみてください。)
ご明察、即日起案です [困惑]
昨日のブログ(「国庫補助金、申請は全滅か」)に対し、愛知県の文化庁への補助金の申請書は「即日起案ですか」とのコメントをいただきました。
ご明察のとおり、開示してもらった「平成31年度文化資源活用事業補助金(日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業」の伺い書は、起案日、施行日とも平成31年4月5日となっています。
こちらが12日に開示してもらった「平成31年度文化資源活用事業補助金(日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業」という題名の伺い書(決裁文書、A4×22)と、行政文書一部決定通知書 です。
起案日は、何故か手書きで「平成31年4月25日」となっています。
今どき、ホワイトの修正液を使っているのか、液が十分乾ききっていないうちに文字を書いたような雑さです。
訂正しているのは丸見えです。
どうやって文化庁が 補助金の金額を7829万円 と決めたのか、
愛知県は文化庁の補助金7829万円に見合った事業計画書を添付した補助金申請書を提出できたのか、
愛知県と文化庁との間でコンピネーションプレーが行われ、そのやり取りした行政文書は存在しないという扱いで、闇に葬られたということです。
「あるけど出せない」というのでありません。
国庫補助金、申請は全滅か [感想]
文書番号が「31文芸第16-2号」の
「予算書:あいちトリエンナーレ実行委員会負担金の変更交付決定について」
という表題の伺い書が存在することが、調査の過程で分かりました。
早速、愛知県に対して開示請求をしましたが、期間延長され一昨日.開示を受けました。
これが国際芸術祭推進室から開示を受けた 文書 となります。
予算が絡むので、県民総務課価課長が稟議に加わることになるんですね。
さて、開示を受けた文書ですが、 2頁目の「5 予算」の項目が見どころです。
「5 予算」の記載は次とおりです。
5 予算
平成31年2月愛知県議会議決 令和元年度一般会計歳出予算
款) 県民文化費 項) 文化学事振興費 目) 文化学事振興総務費
節) 負担金、補助金及び交付金
事業名 8あいちトリエンナーレ2019開催事業費
財源) 一般財源 473,769,000 円 ―――|
国庫補助金 78,290,000 円(今回) |
基金組入金 51,453,000 円―――|‐535,222,000 円
諸収入 10,000,000 円―――| (既交付決定額)
(頭書予算額) 一般財源 473,769,000 円
国庫補助金 116,000,000 円
基金組入金 51,453,000 円
諸収入 11,000,000 円
残額に対する措置) 執行残(見込み)
文化庁は、平成31年4月25日付けで、愛知県が応募した「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』」を採択しました。採択した補助金の金額は7829 万円でした。
しかし、今回、開示を受けた伺い書を見てみると、「財源)」の「 国庫補助金」欄には「78,290,000 円(今回) 」と書かれています。この4月25日の文化庁からの 7829万円の通知が届く前の段階では、この「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』」も不採択であるというのが、文化芸術課内の共通認識だったのでしょう。
でなければ、「財源)」の「 国庫補助金 78,290,000 円(今回)」などと書くはずがりません。
文化庁への「あいちトリエンナーレ2019」関連の 補助金申請 は全て不採択で 全滅 ということだったのでしょう。
それのことは、伺い書が作成された平成31年4月25日の1月前の、平成31年3月29日に「あいちトリエンナーレ実行委員会」が愛知県に対し、負担金交付申請額を 6置5222万2000円 から 5億3522万2000円に 1億1700万円減らして申請していることに 繋がっているのでしょう。
しかし、文化庁から愛知県には「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』」の不採択通知が送付されていません。
開示請求してもそんな文書などないという理由で不開示です。
現場は不採択だと思っているのに不思議なことです。
文化庁が、いったん「不採択」としてしまうと、判断を覆して 採択ということになれば 問題になりそうです。3月下旬頃以降、文化庁が、愛知県に、「不採択通知」を送らないような工作でも行われていたのではないかと妄想してしまいます。
不採択の通知には「有識者の意見を聞いて不採択にした」と書かれているので、愛知県の審査をした委員に当たれば、すぐ分かりそうなことですが。