ペットボトルの水が普及した時期 [豆知識]
ペットボトルの水が、本格的に普及しだしたのが、いつ頃のことか、ご存じでしょうか。
「日本人が本格的にペットボトル水を買うようになったのは平成になってからだ。」
との断定口調の記述が、「日本の地下水が危ない」(橋本淳司著)という本の中にあり(同所50頁)、
何となく、気になっていました。
私の記憶だと、 二十歳だった昭和55年には、ペットボトルの水があったはずです。
でも、ミネラルウォーター協会という団体のホームページによると、
昭和58年(1983)にハウス食品㈱がカレー用のチェイサーとして「六甲のおいしい水」を発売。
その後、平成元年から平成2年にかけて大手食品会社のサントリー㈱、キリンビバレッジ㈱が家庭用に進出し、
ミネラルウォーター市場は大きく膨らんだ。
ということだそうです( Q&A集 「Q-6)ミネラルウォーターが日本で造られるようになったのはいつ頃からですか。」)。
ホームページには、「ミネラルウォーターの1人当り消費量の推移」という統計資料が掲載されています。
これは、1986年以降、ここ25年間における、日本と欧米各国の、国民1人あたりのミネラルウォーター消費量の統計表です。
確かに、日本の場合、
1989年(平成元年)の 0.8 リットルが、
翌年の1990年(平成2年)には 1.6 リットルに、
さらに翌年の1991年(平成3年)には 2.3 リットルに、
急増していることが数値として確認できます。
平成元年から平成2年にかけての サントリー㈱、キリンビバレッジ㈱ の影響と言えるでしょう。
私の記憶の中では、ペットボトルの水と、
水割りをつくる際のガラス瓶に入った ミネラルウォーター と記憶がごっちゃになっていたようです。
なるほど、人の記憶なんて あてになりませんね。
(下表は、「ミネラルウォーターの1人当り消費量の推移」から、日本の1986年から1992年までと、2009年から2011年の部分を抜き書きした表となります。)