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テレビ局の電波利用料 [感想]

河野太郎・牧野洋共著「共謀者たち 政治家と新聞記者を繋ぐ暗黒回廊」という本を読んでいたところ、

営業収益100億円以上のテレビ局の電波利用料の一覧表が載っていました。

テレビ局が電波利用料として、いくらを負担しているかが、テレビや新聞で報じられることはまずないので、

そのまま引用させていただきました。

テレビ局電波利用料.jpg

大して払ってないんですね。

全てのテレビ局で負担している電波利用料だと、総額で34億4700万円だそうです。

河野太郎議員の平成20年2月24日公式ブログ「本邦初公開?」でも、ほぼ同じことが書かれています。

でも、なぜか各局が負担する電波利用料の額が微妙に違っています。書き損じでしょうか。

以上は、平成18年度についての話です。

平成18年度以降は、どうなっているのでしょう。

気になったので、多少調べてみました。

平成22年度については、

Jcastテレビウォッチが、

平成22年11月3日の記事「テレビ電波利用料安すぎる―『週刊ポスト』が資料入手」で、

平成22年度のテレビ局が負担した電波利用料の総額は 42億4641万円 

であったと、

週刊ポストの記事を引用して報じていることを見つけました。

平成18年度と比べると約2割、負担する電波利用料が増額となっています。

平成22年度以降は、どうなっているか調べてましたが、なかなか見つかりませんでした。

でも、やっとのことで、

平成24年度について、テレビ局が負担している電波利用料は総額で 約51億5376万円

であったことが分かりました。

総務省は現在、「電波有効利用の促進に関する検討会」を開催していますが、今年4月の第1回会合で、

事務局(つまり、総務省)が「電波の利用に関する現状と諸課題について」を資料として提出しています。

その資料の17頁のグラフを見てみますと、

平成24年度の歳入715.8億円のうち 放送事業者からのものが 7.2 % を占めている

ことが図示されています。

そこから、

715.8 億円 × 7.2 % ≒ 51億5376万円

と、テレビ局が負担している電波利用料を割り出すことができるわけです。

平成22年と比べて見ますと、支払っている電波利用料は 9億円、率として約2割 増えています。

でも、もともとが少なかったので、大幅に利用料が増えているかのように見えるだけ、とも言えます。

平成24年度電波利用料予算.jpg

なお、放送事業者には、ラジオもあるのではないかという、もっともな疑念があるところですが、

総務省で平成22年に開催されていた「電波利用料制度に関する専門調査会」で総務省が資料として提出した

電波利用料制度の現状等について

では、歳入の内訳として 「テレビ 51億円」 と書いてありますので

少なくとも、ここでは、

「放送事業者」とは テレビ局のことだけを言っていて、ラジオ局は入っていないと理解しておけば間違いなさそうです。

 テレビ51億円.jpg

共謀者たち 政治家と新聞記者を繋ぐ暗黒回廊

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  • 作者: 河野 太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)