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有罪を主張していた高検が一転、無罪主張へ [感想]

東電OL殺人事件の再審初公判が今月29日にありますが、

東京高検がマイナリさんの無罪を主張する意見書を東京高裁に提出するそうです(昨日の日経電子版の記事「検察側、再審で無罪主張へ 東電社員殺害事件」)」。

マイナリさんの再審無罪が、より確実になったことは喜ばしいことだと思います。

  

東京高検は平成22年(2010年)9月に、証拠物42点を新たに開示するとともに、うち15点について追加鑑定を行っい、鑑定の結果を公表していましたが、

残り27点については追加鑑定を行っていませんでした(今年3月8日の産経ニュース「高検が有罪主張の意見書を再提出へ 東電社員殺害再審」)。

今年6月の再審開始が確定後、東京高検は、鑑定が行われていなかった残り27点についての追加鑑定を行うことにしました。

そうしたところ、追加鑑定の結果、

被害女性の全ての爪の付着物から、再審開始決定で真犯人の可能性があると指摘された第三者のDNA型が検出

されました(今月11日のYOMIURIONLINE「 東電OL殺害、検察が無罪主張へ…第三者DNA」)。

そんなわけで、これまでマイナリさんの有罪を主張し続けていた東京高検が、

一転、マイナリさんの無罪を主張する意見書を東京高裁に提出することとなったと言うわけです。

でも、開示した42点の中から、真犯人ではないかと目されている第三者のDNAが検出されないようにするために、

15点を選んで追加鑑定をしていたのではないかとの疑念を持ってしまいます。

なぜ、今更、27点を鑑定する必要があるのでしょう。

   

再審の審理が開始し、検察がマイナリさんが有罪との主張を崩さないということであれば、

鑑定がなされていない27点の証拠物についても、鑑定をするということになるでしょう。

再審の審理では、そんな進行が予測されます。

そのため、

高検(検察当局)は、他人から今回の鑑定結果の内容を指摘されるよりは、

自発的に追加鑑定を行い、爪に 第三者のDNAが検出されたとの鑑定結果を自発的に公表した方が、

「いくらでも言い訳をするが可能であるし、トラブルコントロールも し易い」だろうの考えで、

再審開始確定後に、追加鑑定をしていなかった27点の証拠物の追加鑑定をすることにしたのではないのか、

と妄想をしてしまいます。

   

もし、妄想が正しければ、またも検察による証拠の隠滅ということになります。

私は、私の妄想が突飛なものだとは思っていません。

私以外にも妄想されている方も多くいるのではないかと思いますが、なぜか余り、 盛り上がっていないように感じます。

悔しいけど、やはり、読み通りなのでしょうか。