SSブログ

ライフネット生保の代理店手数料の公表 [感想]

昨日のブログは、保険会社の付加保険料でしたが、

ネット専業のライフネット生保が付加保険料を平成20年(2008年)11月に公表をしたことを触れました。

ライフネット生保 が、今度は 保険代理店に支払っている手数料を公表しました(同社の今月4日のニュースリリース「ライフネット生命保険、自社の保険商品を世に広めてくれる提携保険プランナーの公募を開始」)。

またもや掟破りです。

今回公表された内容は、

手数料条件

当社代理店の手数料の条件は次のとおりです。

代理店手数料率 : 月額保険料の7.5%

手数料の支払期間 : 最長5年(60ヶ月)

というもので、

販売手数料として、月額保険料の 7.5% を最大60ヶ月支払いますということになります。

この販売手数料の評価ですが、

週刊ダイヤモンドの今月18日号の記事「ネット生保の暴露で高まる保険代理店への手数料開示圧力」では、

 他の保険会社に比べて著しく低い

と評しています。

ところで、「ほけんの窓口」では、生保会社20社の保険を扱っていますが、ライフネット生保の保険はその20社の中には入っていません。

週刊ダイヤモンドの記事では、

特定の保険会社の販売手数料の実例として、

初年度に初年度払込保険料の 60 %が支払われ、それに続く 2~5年目については 毎年の払込保険料の15%の手数料が支払われる医療保険の例。

また、同じく、

初年度に初年度払込保険料の 60 %が代理店に支払われ、それに続く 2 ~ 10 年目については 毎年の払込保険料の10%の手数料が支払われる、同じく医療保険の例

が挙げられています。

ライフネット生保の販売手数料は、不正確ではありますが、

初年度に初年度払込保険料の 7.5 % が代理店に支払われ、それに続く  最大4年間については、毎年の払込保険料の 7.5 %の手数料が支払われる

という表現に変換できます。

先の2例と対比してみて、どうでしょうか。

週刊ダイヤモンドが挙げている先の例と比較してみれば、

ライフネット生保の販売手数料が 「めちゃ安」 と言われるのも もっともだと言えます。

この記事にもありますが、来店型保険ショップのことを 乗合代理店(のりあいだいりてん) と呼びますが、「ほけんの窓口」はこの乗合代理店ということになります。

乗合代理店の売上は、保険会社からの販売手数料となりますから、販売手数料が高い保険を売りたいというインセンティブが働くことになります。

もし、「ほけの窓口」が ライフネット生保の保険を取扱っていない理由が、

販売手数料が安いため、売ってもらえないんだ

と説明されると、それが本当は嘘でも、

「そうなんだろうな」と信じてしまうだけの もっともらしさがその嘘にはありますね。